「人の目が気になる」 過食症と うつ・不登校・ひきこもり・リストカット

摂食障害:過食症のカウンセリング治療は、 大阪の淀屋橋心理療法センターhttps://www.yodoyabashift.com)でおこなっています。 TEL: 06-6866-1510 (無料の事前相談があります)

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【どこに行っても見られてるような気がして】

過食症で体重のコントロールが思うようにいっていない人は、どこに行っても「自分を見られているような気がして」仕方ありません。すれ違っても「あの人は私が太ってるって思ったにちがいない」とか、「この人が笑ったのは、私が太ってるからおかしくて笑ったんや」といった思いにとらわれています。「いや、ぜんぜん太ってない。ふつうよ」と言われても信じられず、「太ってる。私は醜い体してる」と信じ込んでいます。本人はこの思いにとらわれて、しんどい気持ちでいっぱいです。だからすぐ近くへでかけるのも、車で送ってもらおうと親に頼んだりします。ここで紹介する直子さんもその一人です。

「知り合いと会ったら嫌だな~」

「同級生がいたらいやだな」とか「人に会わないかな」と言うことを気にしているので、直子さんは駅前の本屋に行くのもためらわれます。「お母さん、本屋まで送ってくれる?」「ああ、いいよ」といった会話がしょっちゅう交わされていました。

過食症になって一年になるのですが、カウンセリングで「直子さんから頼まれたとき、はいはいと受けてしまわずに『近いんだから、自分で行ったら』とちょっと聞いてみて下さい。どんな返事が返ってくるか、行くのがいやな理由を自分でしっかりと言えるかどうかをみていきましょう。これはとても大事なことです」』と、お母さんにアドバイスがだされました。

「本代を過食につかってしまうのがこわいの」

お母さんはさっそく実行に移しました。「送ってあげてもいいけど、すぐ近くやないの。自分で行ったら?」「えー、送ってくれないの」と不満そうな返事が返ってきました。「送ってあげてもいいよ。でもなんでかなーって思ったの」「う-ん、駅前って知ってる人に会うかもしれないでしょ。それがいやなんよ」と直子さんの返事です。「それとね、『本代です』ってもらったお金、『過食』につかってしまうのが恐いんよ」。

直子さんは知っている人に会うのがいやなだけでなく、本代を過食につかってしまうのを恐れていることもわかりました。

この報告をお母さんからきいたカウンセラーは、理由が二つ出てきたことに注目しました。「本人が自分で行くのがいやだからお母さんに頼むのですが、大事なことはなぜなのかその理由が言えることです。直子さんは二つその理由が言えましたね。まずはこれを評価してあげましょう。一つ目は、知ってる人に会うのがいや。二つ目の理由は『本代です』ってもらったお金を『過食』につかってしまうのが恐くて、という直子さんならではの理由も言えました。だんだんと直子さんの頭がクリアーになってきています。これもだいじなポイントです」と、話しました。

「びくびくオドオドしながらそっと裏口から出てきたの」

あいかわらず「お母さん送って」は続いています。しかしだいぶ頼み方にも変化がでてきました。唐突に「送って」だけでなく「こんな理由で送ってほしい。前にこんなことがあったからそれでいやなんや」と状況説明もできるようになってきました。

「今日午後な、国際会館まで送ってほしいんやけど、時間ある?なかにある映画館へ行きたいんや」「うん、ええよ。午後やったら行けるけど」「この前行ったときな、待合いのロビーで藤井さんにバタッて出くわしてしもて。ほら藤井さんておぽえてる?」「ああ、小学校時代おんなじやった子やろ、おぽえてるよ」「それでな、気づかれないようにそっと裏口から隠れてでてきた。いやになる。びくびくオドオドして。なんでこんな私になってしまったんやろ」と直子は嘆いています。

過食症の人は過食症になる以前の自分を知っている人に出会うのを恐れています。「どう思われるだろうか?えらい太ったなと思われるかも。どうしよう。こんな醜い姿なんかとても見せられない」と、こんな気持ちに支配されてしまいます。だから「びくびくオドオド」して、こそこそと隠れてしまうのです。

「そんなに太ってないよ」と慰めても怒ってしまう。

この話しを聞いたお母さんは慰めのつもりで「そこまで気にしなくていいのに。そんなに太ってないよ」と言いました。すると直子さんは「お母さんは私の気持ち、ぜ-んぜんわかってくれへんのやね」と怒って部屋に入ってしまいました。その後も直子さんはおかあさんと口をきこうとはしません。どうしていいかわからないお母さんはカウンセリングを受けにやってきました。

お母さんからいきさつを聞いたカウンセラーは、次のように説明しました。「ここはとても大事なポイントです。お母さんが『気にしなくていいのに。そんなに太ってないよ』と100回言われても、直子さんは受け入れないでしょう。逆に「私はほんとうは太ってるんや。お母さんは私をなぐさめるためにああ言ってるだけなんや」と、疑心暗鬼な気持ちからガードを固くしてしまう恐れもあります。それよりは「直子は太ってることがそんなに気になるんやね。そんなに人の目を大事に考えとったんやね」と、本人の主張を肯定してあげましょう。直子さんの場合はとくに「やせた、太った」へのこだわりがきついので、そうした対応のほうがやせに対するこだわりから脱皮する糸口につながる可能性が高まるでしょう」。

このアドバイスを聞いてお母さんは、直子さんが「やせた、太った」という話しを持ち出したときは、肯定的に受けとめる返事を続けました。やがてこのテーマについての話しは直子さんからだされる回数がグーンと減ってきました。

過食症からの不登校・うつ・ひきこもり

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☎ 06-6866-1510

福田俊一  精神科医 所長 (摂食障害専門外来 40年の治療歴)

増井昌美  過食症専門セラピスト(摂食障害専門外来 30年の治療歴)

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止まらない過食症・過食嘔吐・非嘔吐過食克服のきっかけ

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過食症のカウンセリング治療を受けに来所されている前田さん。長女の美咲さん(14才)が食べ吐きをくり返すうち、不登校になってしまいました。他県からお母さまが熱心に通われています。

中学生の美咲さん(過食症)が初めて来所

「先生、こんにちわ。イチョウの葉っぱがこんなに黄色くなって」と、お母さまが手いっぱいの葉っぱをみせてくださいました。高速バスを下りて緑地公園を通り抜けてくるとき、あまりにもきれいな秋色の葉っぱをひろってこられたようです。受け取りながらふとお母さまの後ろをみると、女の子が立っています。「美咲です。初めてきました。『今日は私も行きたい』言いまして」と、お母さまが紹介されました。

「ヘヘヘーッ」と、照れ笑いしながら美咲さんは「よろしくお願いします」と、ちょこんと頭をさげました。

「カウンセリングに通うお金あるんなら、私にちょうだい」

美咲さんは、お母さまがカウンセリングに通うことに反対だったと聞いていました。「そんなお金あるんだったら、私にちょうだいよ。食べたくてお金ほしいんだから」と、いつもお母さまを困らせていました。それがカウンセリングの回数が重なるごとに、だんだん変わってきました。「お母さん、今度いつカウンセリングに行くの?」とか「気をつけて行ってらっしゃい」とか、声をかけてくれるようになりました。

「お母さん、私の話よく聞いてくれるようになった」

「美咲さん、はじめまして。いやー、びっくりしましたね。きょうはどうして来ようっていう気になったの」と聞くと、美咲さんは次のように話してくれました。「あのね、はじめはいやだったの。お母さんがカウンセリングに行くの。私のことあれこれしゃべられるのいやって思って。でもお母さん、だんだん変わってきた。私の話しよく聞いてくれるようになってきて、うれしかった」と、小さいけれどはずむ声で言いました。

止めたいのに、止まらない過食

「お母さんに『そんなに食べるの、やめなさい』とか『吐くの、もったいないじゃない』とか言われて。自分でも過食・嘔吐はいけないことだとわかっていても、止められなかった。だからそう言われるのがとてもいやだったの」と、美咲さんは話をつづけた。

うれし涙が頬をつたって

「それがカウンセリングを受けだしてから変わってきた。あれっ!て思ったの」。「お母さんが『過食は、つらいよね。ほんとうにつらいんだよね』って、私を見て言ってくれた。はじめは信じられなかった。でも『止めたくても止められないんだよね、美咲ちゃん』って。あー、私の気持ちわかってくれてるんだ」って思ったらすごいうれしかった」。

「それで私もカウンセリングに行ってみたいなって思うようになりました」と、話す美咲さんの頬にはうれし涙がつたっていました。

止まらない過食・過食嘔吐

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